第2章 誠凛高校バスケ部
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最後の授業である数学の授業が自習になり、眠ろうとした時
火神「・・・おいっ。」
『んー?何、火神君。』
彼が私に何を聞きたいのか、予想は簡単についた。
火神「えっと、お前って・・・。」
『お前って、帝光中だったんだよな?でしょ?』
火神「っ!?なんでわかったんだよ!!」
『顔に書いてある。』
なーんて、ほんと火神くんはわかりやすいな。
『で、その質問でよかった?』
火神「お、おう。」
『そうだよ。帝光中学出身。』
火神「そ、そーか。」
あれ、あんま驚かないね。
テツヤから聞いてたのかな。
『・・・もう一ついえば、もとバスケ部だったかな。』
火神「!?!?」
今度は驚いた。
火神「っなら、なんでバスケ部見にこねーんだよ。」
素直な質問だね。
だから私もちゃんと答えるよ。
『もう、バスケは好きじゃないの。』