第15章 桐皇学園
『・・・テツヤっ、』
私がテツヤに言葉をかけるより先に、火神君が動いた。
火神「いーからこれ食ってひっこめよバカ。」
リコ先輩お手製、丸ごとレモンのはちみつ漬けをテツヤの口に放り込んだ。
火神「バスケは一人でやるもんじゃねーって言ったのオマエだろ!・・・任せとけ。」
『・・・うん。火神君の言うとおりだよ。』
火神君は私が言いたいことをそのまま言ってくれた。
それくらい、この前の試合より成長したということだ。
リコ先輩も覚悟を決め、誠凛のエースと呼べる火神君に任せると決めた。
リコ「後半、黒子君は一度下げるわ!第4クォーターに勝負よ!!」
リコ先輩は、的確に皆を指示する。
私たちは、今までと同じように全員が一丸となって、後半に挑んだ。
しかしー
この試合をきっかけに
私たち誠凛は、今までとは大きく変わることとなったのだったー