第15章 桐皇学園
第3クォーター
大輝は・・・誰にも止めることはできなかった。
途中テツヤがコートに入り、得点を入れるものの、大輝をのすごさは勢いをますばかりだった。
どんどん点差は広がっていく。
『(皆、しんどそうな顔してる。・・・私はどうしたらっ!!)』
青峰「思ったより早かったな。もう決まりだろ。
・・・オレの勝ちだ、テツ。」
黒子「・・・まだ終わってません。
どんなに無意味だと思われても、自分から可能性をゼロにするのだけは嫌なんです!!
だから、あきらめるのだけは、絶対嫌だ!!」
テツヤ・・・。
私が今できること、それは・・・
『っ、せいり~~~~ん!!!!
ファイ、トォ~~~~~~!!!!!』
「「っ!?!?」」
『声出すよ!ベンチにいる私たちが黙って見ててどーするの!!』
日向「(ったく、デケー声!)っフ、そうだ!声出せ!最後まで!!」
「「ディーフェンス、ディーフェンス!」」
私たちはここから応援することしかできない。
あとは、コートにいるみんなを信じるだけ。
青峰「・・・一つだけ認めてやる。あきらめの悪さだけは。」
誰一人あきらめず、最後まで戦った。
それでも、点差は開き続けた。
でも、涙は出なかった。
その日私たちは、それほど圧倒的に・・・
負けたのだ。