第15章 桐皇学園
試合開始ー
桐皇は強い。
『(大輝がいなくてこの強さ・・・少しまずいかも。)』
が、誠凛だって追いつこうと頑張ってる。
第1クオーター 25対21で4点差で負けている。
第2クオーターはテツヤと火神君を中心に攻めることになっている。
でも、相手校にはさつきがいる。
きっと次はこう攻めるとわかっているだろう。
でもリコ先輩は、さつきの裏をかくなら、この二人しかいないと判断した。
そして、第2クオーターがはじまるー
*****
火神君の盛大なダンクが決まった。
火神「情報があるだのねーだのまどろっこしーんだよ!んなもん全部蹴散らして、とんでやらーー。」
そして続けてダンクを決める。
『っ!!リコ先輩っ!!』
リコ「っ、緊急事態だわ!!」
誠凛メンバーチェンジですー
『(まだ完全に足は完治してなかったんだ。)』
火神君と小金井先輩が交代する。
リコ「痛めた足、完治してないわね?」
火神「・・・大丈夫っすよ!まだ全然・・」
意地でも大丈夫と言い張る火神君。
『・・・テーピング、私がやります。』
自ら名乗り出て、火神君の足にテーピングをする。
『・・・チームプレーを大事にって考えは変わらない。・・・けど、火神君がいないと勝つのは厳しい。だからリコ先輩は火神君を出しますよね・・・?』
リコ「えぇ。本当は万全でない選手を出すなんてしたくないけど、火神君がいないと勝てないわ・・・。」
そう、今は火神君に頼るしかない。
『はい、終わり。・・・あえて無茶しないでって言わないでおく。・・・頼むよ、火神くん!』
火神「・・・おぉ、任せろ。」
メンバーチェンジのアナウンスがかかり、火神君を見送る。