第19章 努力は一番の華を産む
テヒョンは彼女の話に、また、彼女の知らない思いを知れて、嬉しさ反面哀しくなる。
彼女は苦しくないのだろうか、暗く重い過去の中でずっと生きてて、
「ねぇ……サユ、俺達2人はデビュー出来る?」
きっと、彼女は応えない。
だって、決めるのは彼女じゃないから、
だが、彼女は眩しいくらいな微笑みで、
2人に言った。
「大丈夫です……努力は素敵な華を貴方達に咲かせるはずですから……それに、友は素敵なものです。必ず力を両者に注ぎます。
私は、友はいないから、わかりませんが、きっとそんな気がします。
だから、こう言いますね!ジミンさん!また、会いましょう!」
ジミンは彼女の言葉に今まで考えてきた。彼女のイメージが完全に崩れた。
誰にも、染まらず、天才的で、絶対的な地位があるのに、
だから、変に飾った子なのかと思っていた。
自身の才能を認めて、誰よりも我が道をゆく子なのだと、
でも、実際の彼女は、
他人を褒め、自身にはかなり厳しくて、
前向きな……弱い部分が沢山あるのに、
言わないで、強い心で周りを見る。
小さくて、可愛くて、華のように儚い女の子……
普通の女の子だった。
なら、僕も君に負けられないね。
君が褒めてくれたんだから、
もっと、いっぱい…信じなきゃ。
友を自分を……
だから、ジミンはテヒョンと彼女の方を指さし、笑う。
「じゃあ!安心だね!頑張るから、待ってて!!」