第19章 努力は一番の華を産む
それから数日後、最後のメンバーとして、
ジミンが彼等のいる宿舎に入って来た。
これで、メンバーが8人
男子7人、女子1人の異色のグループが誕生する。
シヒョクはその8人を呼び出し、
改めて、彼等に新しい名を与えた。
「君達は正式にデビューメンバーとなった。
グループ名は、BTS(バンタンソンニョンダン……)防弾少年団だ。そして、リーダーは、サユの要望もあり、ナムジュンにする。」
リーダーに任命された瞬間、驚くナムジュン……
「え、サユがやらないの?」
サユは不安そうなナムジュンの方を振り返り、言った。
「ナムオッパは一番最初にあった時から、リーダーに向いてるって思ってました。
それに、皆を優しく包んで引っ張ってくれる気がするんです。私は未熟ものだから、ナムオッパに引っ張って貰いたいんです!!」
彼女の真剣な言葉に、ユンギとホソクがナムジュンの肩を叩いた。
「大丈夫だ。俺達がついてる。」
「そうだよ!ナムジュン!サユの言う通り、向いてるって!!絶対、!!」
それを聞いていた。ジョングクとジンも彼に近寄り、笑う。
「ヒョンなら、大丈夫ですよ……」
「そうだよ!だって、誰よりもサユや、メンバーの事、考えてるし!」
そして、最後はテヒョンとジミンだ。
彼等はナムジュンに抱きつきながら、こう呟く。
「ナムジュニヒョンなら、安心だね!俺、いっぱい頼るから!!」
「テヒョナ…それなら支えないと、僕も頑張ってサポートします!」
そんな彼等を見て、シヒョクは思う。
このメンバーなら、きっと、
何か、凄いことをしてくれるはずだとシヒョクはそんな気がしてならないくらい、彼等は魅力的な華だった。