第19章 努力は一番の華を産む
「だって、私も遅くまで、いますから、」
「なんで?暗いとこ、嫌いなんだから、夜も嫌いなんでしょ?」
彼女は眉を潜め、テヒョンの質問に答える。
「だって、私も練習しなきゃ…いけませんから、だって、男性達の中に入るんですから、」
そうだ……彼女は女性で、体力も体格もハンデが大きい……
だから、彼女も努力していたのだ。
遅くまで、練習して、怖いのに……1人で、
でも、あれ?…
テヒョンは首を傾げる。
いつも、一緒に帰ってる気がするけど、
そう、彼女は何時も兄達とグクと共に途中まで、帰っているはずだ。
なら、それから、何処で練習しているのだろう。
「家で、練習してるの?」
「違いますよ……あ、ナムオッパ達には言わないで下さいね………私、その後、直ぐ、会社まで、戻るんです」
にこやかに言う話ではなく、
2人は正直、関心してしまう。
ジミンも自身は何倍も努力しなければ、天才の彼女に近づく事は出来ないと思っていた。
だけど、彼女は……自分よりも努力家だった。
ジミンは目を瞑ると、彼女に言う。
「ねぇ…?なんで、君は天才なのに努力するの?それじゃ、僕が頑張っても勝てないじゃん……」