第18章 秘蔵メンバーと友
無理やり引っ張って来ちゃった。
テヒョンはそう隣にいる彼女を見る。
彼には、彼女を連れてきたちゃんとした理由があった。
単に彼女ともう少し話したかったのも、あるが、
きっと、今も練習し続けている友人を誰よりも見て欲しかったから……
自分を覚えていてくれた彼女の目に彼はどう映ってるか気になったから……
「ごめん…俺、勝手に……手、痛かったでしょ?」
「だっ………大丈夫ですよ…そっ……それより……友人さんはどこにいるんですか?」
「…………うーん、多分第3練習室だと思う」
拒否されるのではと怖かった。
彼女を無理やり連れてきてしまい、怖がられたかと思った。
でも、彼女は違ったのだ。
「なら、い…行かなきゃいけませんね!こんな時間まで、努力できる方です
きっと素敵な方なんでしょう……」
友人に会いたいと言ってくれた。
だから、
「うん!とってもカッコイイ奴だよ!」
彼は思う。
友人をあの綺麗な瞳で認めてくれたらいいなと。