第18章 秘蔵メンバーと友
シヒョクがそんな事を考える中、
彼等のダンス、歌はみるみるうちに上達して行く。
非公開生である。テヒョンも、だいぶ、グループに慣れたようだった。
そんな時、テヒョンが夜間の練習を終えると、使っていない、練習室に寄りたいと言い出した。
理由は友達がいるからだそうで、それを聞き、弟と兄達は呆れ顔に声を漏らす。
「何、言ってるんです…?テニヒョン……もうこんな時間に人なんて、いないですよ……」。
「そうだよ?もう、夜11時回ってるし、」
「ヤ!違うよ!?いるんだってー!?」
「信じられん…いたとしても、流石に帰ってんだろ………」
ユンギの言葉に彼等は頷き帰ろうとする。
だから、テヒョンは、拗ねながらにこう言った。
「じゃあ!いいよ!俺、サユと行くもん」
急な名指しに肩をは練らせるサユ、
「?なっ……何故、私なんですか?」
「ダメ?、大丈夫……俺、サユ家まで、送るし、怖くないよ」
テヒョンはそう笑い。彼女の手を掴むとそのまま、全速力で消えていった。
「じゃあね!ヒョン!ジョングクガ!」
残された彼等は思う。
やられた!?
「あ!テヒョン!?」
「ちゃっかり、手ぇ繋いでんな……」
「あれも、狙いですかね??」
「嫌、たまたまだろ?」
「な!?たまたまで手を繋ぐう?」
「ヒョン…多分、繋ぐと思う。」