第16章 ウサギと兄達と華
兄達が帰ってくると、、ジョングクは彼女を離した。
ダンスの練習はキツくて、踊った事のないメンバー達は一生懸命である。
次は誰が来るのか、何を目指したものなのか、
ただ、皆の思いは1つだった。
彼女と共にデビューがしたい
「サユ!次、仕事だぞ!」
「………はい!」
独りで立つ彼女の横に早く行かねば、
兄達とジョングクは強い瞳を向け、
「また、サユは仕事か……」
「最近……また、多いな……」
「多分、ファンイベ凄いんですよ……
俺達と共に入る為に、今、サラン活動休止前、ライブしてますから……」
「ジョングク……詳しいなあ!」
「そりゃ、ファンですから、ユンギヒョンもですよね?」
「あ?……あぁ、…あいつは俺の音楽を褒めた奴だからな……」
彼女の事を話していた。
そして、そんな彼等の元にやって来たのは、
不安げだが、実に人懐こい少年だった。
「はじめまして!キム・テヒョンです。」