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高嶺に咲く【BTS】

第16章 ウサギと兄達と華



「え?…私は…貴方にあった時、友達になりたいなって、考えてました。

超えるとか、私が先とかではなく、

単純に素敵な夢を持って、いい目をした貴方が素敵な歌手になった時に…

だから…例えメンバーとして、一緒でも、それは変わりません…」

彼女は自身と同じく、友達は、あまり多くない……

何処に立つのも独りで、 学校でも、余りいい思いはしてないらしい……。

身の上は辛く悲しいものなのに、

彼女はいつも、沢山の人を独りで見ている。
練習生や、メイク、スタッフ、は、そんな彼女をサランとして、日本人ということしか、知らないのに。

だけど、彼女は全ての人をその人で見ようと考えているのだ。
きっと彼等に対してもそうなのだろう。

そんな彼女の話をジョングクはさんざん兄達から聞いている。

辛い過去があるのに、周りはそれを知らず、彼女の努力を知らず、噂や、御託を並べ、
勝手に語るんだと、ナムジュンが言っていた。

あいつが強い?
間違っている。
彼女は強くない……子供みたいに泣くし、
夢を見て魘されて、今でも辛いが笑って誤魔化す。不器用な奴、
とユンギは眉間にシワを寄せ。


綺麗な心を純粋に向け、笑って。
でも、警戒心が強すぎて、人と関わりたいのに関わらない。
傷つきたくないから、自身が傷ついている事自体を否定している。そんな子なんだよと

ソクジンは彼女を愛おしそうに見ていた。

彼は最初、彼女が誰にも負けない…強い女の子なのかと思っていた。
でも、それは、サランとしての彼女で、

本当の彼女は、

ホソクの話で、何時もステージが終わると彼女は手を震わし、下を向くと聞いた。
閉じ込められて、泣いても次の日にはしょうがないって、悲しげに笑うとも聞いた。

何を言われたって、攻めない…、


まわりの心配しか考えない奴


自分を心配する仕方がわからない奴

彼等はだから護ろうと思うのだろう。

それは彼にとっても同じ事で、
彼女に自由に笑っていて欲しい。

だから…同い歳だからこそ、彼女を支えなければ、

だって、彼女は自身の夢を応援してくれている大切な人だから……
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