• テキストサイズ

高嶺に咲く【BTS】

第15章 ファンウサギ


次に宿舎に来たのは、あの子と同い年の少年だった。
が、彼は人見知りのようで、でも、才能は凄いらしくメンバーとして、決まったのも、多分早い方である。

しかし、練習中も宿舎でも、全く彼は会話しないし、彼等を避け続けていた。…

兄達は話し合う。

「なぁ、あいつ、全然話さないな……」

「ありゃ、サユ並の人見知りさんだね…」

「嫌、サユは喋ろうとはしてくれるけどねぇ?まぁ、きっと同じような感じなんだよ……」

そう話すジン、ホソク、ナムジュンは、ベッドにすぐ入って行った少年に思う。

でも、ユンギだけは、彼を見て違う事を口にした。

「大丈夫だろ?多分、あいつはその内慣れますよ……

……それに、あいつ、入って来た時、サユが嬉しそうだったから。」

「え?サユの知り合いなの?てか、なんでユンギ知ってんの?」

「ヒョン……俺、あいつと曲作ってるから、」

ユンギはそうソクジンにどや顔をし、

ソクジンはそれにムカつき、そっぽ向く。

「なんだよ〜!また、独り占め?僕らは練習でしか会えてないのに〜
でも、あいつ、知り合いだったんだ

。なら、もっとサユと話してくれればいいのに!」

兄達は思う。同い年の友達が彼女にはいないから、仲良くなって欲しいと、、…

まぁ、人見知り通しだ。

最初から上手くいくとは、考えてはいない……

「知り合いというか、多分、あいつサユの熱烈なファンですね……、」

「え?」

「ベッドにサユのグッズありましたし、」

そして新しい彼は彼女のファンだった。

/ 176ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp