第14章 彼女は他人しか考えない
「なんで?」
「多分、サユがPDに直談判してるから……」
「え?」
「そうですね……俺達もあの子に直談判されて、入ったようなものですから」
「えっ?そうなの?」
彼女はそんな事まで、しているのか、
「うちのNo.1は、サユ事サランだからな……あいつが才能あるっつたんだから……心配しない方が、いいですよ……」
そして、次の日、やはり、ソクジンは社長に呼ばれた。
「君がキム・ソクジンか?」
「はい!」
「ちょっと、歌って見ろ……」
「え?……」
歌うと、頷く社長はソクジンの肩を叩く。
「やはり、申し分ない、歌声だな……」
「え?、はぁ…」
「君を合流メンバーにする。」
「え?今のでですか?」
「それに、あの子から君の努力は聞いてるし、ビジュアルもいいからね……」
いつから、彼女は僕を見ていたのだろう。
というより、忙しい中、彼女はいつも、
練習生を合間に見にきていたのか、
「合流……していいんですね……」
「あぁ、……」
彼女と彼等と過ごす日々はきっと楽しいはずだ。
だから、楽しみにしている。
どんな先が待っているのか、
練習室に入り、ソクジンは4人の顔を見て言った。
「よろしくね!キム・ソクジンです!」
「あぁ、ダンス教える人増えたな……」
「な!?なんだとホソガー!!僕はヒョンだよ!!」
「ヒョン…同志ですね!」
「大変だな……ホソガ……」
「ふふっ、これで、5人ですね…、」
「ねぇ?……」
「はい?なんでしょう?」
「僕もオッパだからね!!!」
「えっと………………っジンオッパ?」
「っ……」
「あ、やられたなあれは、」
「あぁ、サユのあの感じで呼ばれるのいいよね……」
頬を染め言うのは反則だろ?
彼女はほんとに何も知らない子なんだから………
「………そんな顔、いつ食べられてもわかんないよ……」
「?」
「あ、ジンヒョンがサユに変な事言った。」
「え、ジンヒョンサユに近づくなよ……」
「ヤー!?なんでだよ!!」