第14章 彼女は他人しか考えない
宿舎に帰り、ソクジンは料理しながら3人に言う。
「ねぇ?皆の言うあの子の事、少しわかったよ……」
ソクジンの言葉に3人は笑う。
「でしょ?サユは独りだとダメなんです……」
「自分を護ることなんてしないですからね…」
「だから言ったでしょヒョン…あいつには俺達が必要なんだって、」
それと同じく、ソクジンは彼女に言われた言葉を思い出す。
素敵な声だと褒めてくれた。
「それに、褒めてくれたんだよね…素敵に歌える人だって…………」
ソクジンの話に、ユンギは立ち上がると言った。
「元々、ヒョンは歌上手いだろ?」
「え?」
イケメンだしね………って、今日サユにあったの?」
ホソクは笑いソクジンに詰寄る。
「ちょっとね……新しい練習生と新しいメイクに虐められてたから、」
虐められていた?
その言葉に3人はため息を吐く。
「どうせ、あいつ怒んなかったんでしょ?」
「また、あの子は、まぁ、メイクの方は、彼女の専属事、サランペン強火のユリンさんが多分、明日辺り、クビにしそうですね………」
ソクジンは2人の会話に出てくるユリンとは誰なのか、気になった。
「そのユリンって、どんな人なの?」
「ユリンヌナですか?うーん、サユ以外眼中にない。オカマです。」
「え?!オカマなの?」
「多分、後は、俺達の専属メイクになるみたいなので、会いますよ……」
「僕、まだ、選ばれてないよ?」
ソクジンは首を傾げ、3人に聞くと、
3人はさらに笑った。
「あははっ……多分、ジンヒョンは大丈夫だよ……」