第14章 彼女は他人しか考えない
あぁ、彼女はなんて、素直なのだろう。
棘も角も無い言葉は彼の心を暖かくした。
彼は自身に取り柄など無いと思っている。
他の人よりダンスも歌もやって来なかったのだからと、
でも、彼女だけだった。彼女は声を褒めてくれた。
だから、
「僕は、キム・ソクジン………ねぇ?僕は君達の所に行けるかな……」
「まだ、きっと、わからないですが……あなっ………ソクジンさんなら来れる気がします。そして、今日は本当にありがとうございました。」
あぁ、ユンギ…お前達の気持ちわかったよ……
俺達がいる……ね……
確かに彼女は一人じゃ壊れてしまうかもね………
何も気にしないように1人で頑張り続けるのは、辛いだろうから、
僕より5才も下なのに、傷ついても、彼女は僕の心配しかしなかった。
きっと、彼女は自分の事を考える余裕が無いくらい…他人の顔を伺って生きてるんだろう。昔に殴られて、傷つけられた深い傷が残っているから、
他人の事を優先してしまうから、彼等は他人より彼女を優先するんだ。
彼女は自身の護り方は、聞かないこと抵抗しない事だと思っているから、