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高嶺に咲く【BTS】

第14章 彼女は他人しか考えない


「お待たせ……」

「えっ……」

「帰ろう……」

「え?!」

「何?どうしたの…」

彼女の手をもう一度握り、歩くソクジン

そうしていると彼女は立ち止まった。

「…………っ…」

彼女は泣いていた。慌てるソクジン

「なんで?!僕が泣かしている見たいだろ?」

「っすみません……貴方に迷惑をかけてしまいましたっ……」

はぁ、この子は、なんで、ずっと……
まさか、俺を心配して泣いてくれてるのだろうか………

「迷惑なんかじゃないよ」

「えっ……」

「あんな奴らと仲間になるなら、僕が先に練習生辞めるからね!」

笑うソクジンに彼女は彼の服を掴む。


「嫌ですよ……っ」

「え?」

「やめちゃ…ダメですっ」

「何で?僕には、無いよ、他の子達みたいなダンス力も歌だって……」


「そんな事ないです…………少しだけ、練習生さん達の歌のレッスン見に言ったんです。

その時、貴方を見ました。」


彼女の言葉にソクジンは驚く。
見てた?

「酷かったでしょ?演技の時に使う発声だって散々言われたし、」


「酷くないです………素敵な声でした。」

ソクジンを見て、彼女は笑う。

上目遣いのその瞳に、ソクジンは顔を赤くする。

「何?急に……」

「だから、ダメです。あんな素敵に歌える貴方が辞めてしまうのは、ダメなんですっ………」


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