第9章 彼女に少しの幸せを
1人じゃ何もできない?
ホソクは首を傾げたが、それは、すぐわかる事になる。
彼女のライブに初めて同伴する事になった。
もちろん、ユンギとナムジュンも一緒だが、ホソクは初めての事に、かなり緊張する。
というか、サランに会うのは、これが、初めて、彼女は仕事が多忙で、最近では、ほぼ、事務所出会うのは、難しいらしい……
ホソクはダンスの練習を3人でしていたが、彼女のステージのダンスだったのかと、納得する。
すると、彼女が入って来た。
綺麗な顔をした若いし、初々しい彼女の表情に驚きながら、彼はステージに参加する。
彼女は苦手と言いつつ、頑張って挨拶をしていた。
よろしくお願いしますと頭を下げ、せっせと、
そして、立ったステージはすごい、歓声の中で完璧なパフォーマンスをする彼女にホソクはナムジュンの言う。
だから、何もできない?が引っかかってならなかった。
出来てんじゃん普通に
しかし、ライブも終わり、ひと段落する中、
彼女が1人、その場から消えていく。
誰も気づいていないようで、
ホソクは彼女が気になり、ついて行く事にした。
この時、わかった。彼女は1人じゃ何も出来ないという意味が、
彼女はしゃがみこんでいた。
「大丈夫っ……今日.っも頑張れた。」
手を震わしている彼女は実に悲しげで、
だから、
「大丈夫ですか?」
声をかけた。大丈夫そうに見えなかったから、
ビクリと音を立て、こちらを見る彼女は
大きい瞳をさらに大きくさせている。
「っ!?……」
「あ、びっくりした?ごめん、何か、辛そうだったから声かけちゃった。」
「っあ、…えっと…」
「俺?あぁ、俺はチョン・ホソクだよ?」
彼女はホソクに何かを言おうとするが、
下を向く。
だから、ホソクは小さい子供に笑うように、彼女の手を取りしゃがみ込んだ。