第8章 暗がりと彼女
彼女は暗がりが嫌い。
それは、ある音楽番組
、いつもより出演者のアイドルグループの1人が彼女に刺々しかった。
もちろん、そのグループは反日で有名であり、
それを見ているダンサーメンバーもその女の態度をおかしいと思ったのか、すごい顔で見てる。
「ヒョン……あの子、サユにあからさますぎますね……」
「あぁ、……」
それを見たナムジュンとユンギは
人一倍、女を睨みつけた
彼女は日本人で、今、韓国では、トップアイドル…面白くないのだろう。
だが、彼女は、気にしていないのか、
辛くないのか、少し微笑み、ファンにしか、興味が無さそうだ。
よかった……
2人は内心安堵するが、甘かった。
収録が終わり帰る時、事件は起こる。
彼女がそのグループに呼び出されたらしく、未だ帰って来ない。
心配だった。
「なあ、遅いよな…あまりにも」
「ええ、遅すぎますね。」
すると、後方の方で、汚らしい女達の笑い声が聞こえてきた。
「あははっ!!傑作じゃない?」
「確かに!!ムカつくからあれくらいで丁度いいのよ!」
あの女達……
ユンギとナムジュンは女の話に心底腹が立った。