第30章 華とカップリングと彼等の気持ち
急に冷たい目をしたファン…
そんなファンの目に、
彼女がサユのアンチである事を彼が悟るのに時間はかからなかった。
あぁ……アンチか、
少し、ガッカリしながら、テヒョンは笑う。
「俺の姫だよ?」
「はあ?!え?」
姫、その言葉に動揺しながら、
ファンは彼女の事を強く睨みつけ、
吐き捨てる。
「姫!?本当、あの子の何がいいのよ!?可愛いから!?PDの娘できっと男好きなんでしょ!?!?」
そう言ったファンに彼女は眉を下げ、ただ黙っていた。
すると、そんな彼女を見たテヒョンは、そのファンの手を掴み引き寄せ、耳打ち
する。
⦅俺が、ここに入れて良かったって、思うくらい。“ 俺も皆も彼女が好き“ で、尊敬してる……だから、それ以上言うなよ………………⦆
あまりに、低い声にびくつくファン
テヒョンはそのファンにこう続ける。
⦅………俺は何言われても、噂されてもいいよ?けど、あの子に手を出すなら辞めてね?“ ヒョン達もジミンもグクも君を怒る。 ”ほら、見てごらん?ヒョンも、ジミンもグクも言った通り、君を見てるよ?引くなら今だよ?⦆
テヒョンの言葉と目は少し狂気的にも思える程、ファンの心を揺さぶった。
「じゃあ!?だから、なんなんです!?あの子を殺したっていいんですよ!?早くあの子を下ろしてください!!」
発狂したファンに1部は騒然とするが、
テヒョンはそのファンに呟く。
「それは、出来ないね?俺はあの子を守る王子だから…………けど、」
楽しんでいるファンもそう出ないファンも彼女とテヒョンを姫王子とその日から、呼ぶようになった。
が、サセンとして、彼女を傷つけようとしたファンは………
⦅…………ほんとにやめた方がいい、
よ…………“ 俺達の時間を邪魔しないで ”?⦆
彼等の目に少し恐怖を抱くのだった。