第30章 華とカップリングと彼等の気持ち
6姫と王子
俺の友達や兄達と弟は良く、彼女の事に気がついている。
テヒョンはそう休憩合間に彼女の暗い顔をいち早く感じていたジミンに思った。
彼女は強く……けど、弱い部分も沢山あるのだ。
最初から独りでは、成し遂げられない事を独りでやって来たのに、
何も知らない子なんだ。
買い物も世間も、彼女は音楽だけで生きているんじゃないかな……
テヒョンはそう心の中で彼女の事を考える。
再び開始の音楽がなり、
それぞれは席についた。
1人のファンが恥ずかしそうにこちらを向く。
「あっ………あの……」
どもる感じが、彼女と似ていて、テヒョンはその姿にクスリと笑った。
「うわあ!来てくれて嬉しいよ!」
彼の笑みに失神しそうになるファン……
すると、チラリと3つどなりの彼女をみた。
「あのっ………サユちゃんって、…………テヒョン君のなんなんですか?」