第30章 華とカップリングと彼等の気持ち
ジミンとサユの会話を見ていた兄達は
後ろのファンにため息を吐く。
やっぱり、こういう事があるんだよなと、
彼女はきっとこの中の誰よりも、重圧がかかっているんだ。
そして、それを知ってるファン達の目は
俺達にも向いてるのも、彼等は知っている。
彼女と彼等はもう独りではない、
彼等と彼女を入れた8人が、バンタンだ。
そして、ファン達もそれは、わかっているんだと、彼等は思いたい。
手を必死に震わしてでも、君らの期待に応えようとしている
過去と戦う彼女を見守ってあげて欲しいと、兄達とジョングクは思うのだった。
「ねぇ?サユ?僕らのカップル名知ってる?」
「カップル名?なんです。それ……」
「天使だって!……」
「天使?何故です?」
「ほら、僕ら可愛いからね!」
ジミンはそう彼女に向け微笑むのだった。