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高嶺に咲く【BTS】

第30章 華とカップリングと彼等の気持ち


5天使

天使コンビ、

嘗てこんなに可愛い人にあった事があるだろうか、

そうファンは休憩合間にジミンとサユの会話を聞いていた。

「サユ?大丈夫?」

ギュッとサユを抱きしめ、ジミンが彼女の顔を覗き込む。

「はい…少し、人に酔ってますが大丈夫ですよジミンオッ……ヒョン……」

「無理に呼ばなくても……いいよ?」

ジミンはそう目をそらす彼女を自分の方に向かせ、手を握った。

「じゃあ、僕が、サユの手を握るね!」

ジミンはあの撮影以来。彼女への苦手意識を捨てた。
頑張る彼女を見ていたらそんな事、
自然と消えたんだ。

ジミンや彼等は知っている。

彼女が後ろにいる彼女を嫌っているファン達の言葉に気づいている事も

傷ついていることも、

ジミンは彼女を嫌う言葉を掲げているファンにムカつくが、

彼女が苦しそうなのが、たまらなく嫌だった。

だから向かせたのだ。

「何故ですか?」

首を傾げる彼女にジミンは笑う。

「えー……充電……」

「何をですか?」

「えへへっ内緒?」

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