第4章 彼女の才能
彼女の演し物は終わり、その日の夜。
シヒョクとハジェはネットで騒がれている動画の事を知った。
それは、きっと、彼女を撮った親達があげた動画だ。
許可無しにあげているので、もうすぐ消されるかもしれないが、
周りの反応がえぐい……
誰?この子可愛い!
え!?9歳でこんな踊り出来るとかヤバすぎ!?
ファンになったは……
彼女を褒める言葉は飛びかい
また、反対に反日的な発言もチラホラ見える。
だけど、シヒョクは彼女の才能についてこう言った。
「ハジェ……サユは凄いな」
「えぇ……だって、サユですもの」
「お前も飛んだ親バカになったものだな…」
「あら?シヒョクさんもでしょ」
彼女はきっと、愛される為に生まれてきたんだと、いつか、彼女を見た人が彼女を大切にしなかった彼女の両親が後悔するくらい……知られればいい
2人はそう真ん中で同じくネットを見る少女に思う。
けど……2人は同時に心の中で呟いた。
だけど……もし、本当の親が彼女を連れ去ろうとしても、
もう、この子は渡さない……
だって、もう私達の子なのだから、
「アボジ…オンマ……たくさんの人が聞いてくれてるんですね?」
「嬉しいかい?」
「わかりません、でも、少しあったかいきがするんです。」