第4章 彼女の才能
彼女の動画が出回ってからというもの
大変な事に他の芸能事務所が彼女に目をつけ、学校に来るようになった。
彼女は知らない人は苦手の為、よく逃げるのだが、少し前より大変だ。
アボジに…相談しようかな……
家に帰り、ハジェのご飯を食べながら、彼女はシヒョクに言った。
「アボジ……なんかね…あの動画が出てから、知らない人に声をかけられるの……」
「なんだって?それはどんな人だい?」
「えっと…SMって人とJYP……YGとか言う人です……一体なんなんでしようか?」
彼女が首を傾げると共に驚くシヒョク
…理由はその名は有名な芸能事務所のものだったからだ。
すると、シヒョクが手を顎にあて考える。
やっぱりこの子の才能を野放しにするのは、良くないな……
そして、彼女にシヒョクは真剣な顔になるとこう提案した。
「サユ……その人達は君をスカウトしに来たんだよ」
「スカウト?」
「そう…多分、あの歌が踊りが高く評価された証だ……なあ…サユ……歌手にならないか?」
シヒョクの質問に目を見開く彼女
「歌手ですか?」
「行きたいなら、好きな事務所で構わない…だけど…お前には才能があるんだ…それは、お前をきっと強くしてくれる…」
歌手か……でも、彼女は他の事務所には行きたくなかった。
知らない人の中で生きていける気がしないし、笑える気も、歌を作る気も起きる気がしないのだ。
だから…シヒョクに言った。
「他なんて、やだ!どうせならアボジの事務所がいいよ……」
シヒョクは彼女の言葉に微笑むと彼女の頭を撫でる。
「そうか!なら、頑張らないとな!」