第28章 ジスと8人の生徒
ジスから離れ、彼女は何処か嬉しげに帰って来た。
そんな彼女に気づき、彼女の手をそっと握ったのは、ホソクだ。
「あれ?サユ、なんか、いい事あった?」
「はい!久しぶりにジスオンニといっぱい話したので、」
ホソクはそう話す彼女に、ふと、ジスの方を振り返る。
なるほど……うちの姫に慰めて貰ったのか、
ジスの先程とは違う顔に、ホソクもそれに納得した。
ジスは彼女と歳の近いメイク仲良くなって日はきっと浅い方だ。
だが、彼女の理解者になってくれる人物だと、思っている。
それに、今日、最初に来たモデルに彼女がまだ、傷ついてるのでは?とホソクは心配していたが、どうやら大丈夫なようで、彼も少なからず安心した。
「よかったっ……泣いてなくて、」
「へ?」
「さっきみたいにサユもジスも笑ってれば、俺達は元気でるよ!」
「な!?なんですか?急に?!」