第28章 ジスと8人の生徒
そう2人が話していると、嫉妬でも、したのか、
ジョングクが彼女を攫っていく。
「ヤ!ジョングクが急にサユを連れてくなよ!?」
声をあげるホソクにニヤリと笑うジョングク。
それを見て、ため息を漏らす。ナムジュン。
「全く、2人とも、落ち着け、サユがびっくりしてるぞ?」
「え?」
「うぇ?」
「喧嘩はダメだよ?」
彼女の言葉に目をそらす2人、
「というか、その絵面だと、男が男取り合ってるようにしか、見えねぇな?」
今度はユンギに笑われ、2人はさらに顔を紅くした。
彼等はどんどん進んでいく。これからも、
ジスはそう彼等を遠くから見て思う。
そして、彼等の恋の行方は、鈍感姫に届くのか、
「というか、ジンヒョン……朝、サユの瞼にキスしてましたよね?抜けがけですか?」
「なんだって?それ、どういう事だ?ヒョン?」
「ヤ!なんで、ジョングクガ知ってるんだ!?」
「さあ、何ででしょう?」
「ヒョン……覚悟は?」
「な!?お前等だって、キスくらいしてるだろ!?だって、サユがするじゃん!!?」
ソクジンの言葉に顔を紅くする彼女
「オッパっ……」
彼女の顔に今度は全員が顔を逸らした。
それを見て、ジスはため息を漏らす。
「あぁ…このままじゃ、まだ、気持ちを伝えるのは、遠いわね〜?」
そこにユリンも来て、ジスに笑った。
「本当に、あの子達の中なら、あの子の事、預けてもいいんだけど……
中々、進展しないのよね、〜ライバルとか、出てきたらどうするのって感じ〜」
「それ?……ユリンオンニもでしよ?」
「あら?何のことかしら?」