第26章 天使な寝顔に
この状況になり、テヒョンは焦りながらも、隣で目を瞑る少女の前髪に触れる。
「強がりなんだから、もっと、頼ってよ、俺、本当に君の隣にいれて嬉しかったんだよ?」
すると、彼女が彼に擦り寄ってきた。
驚くテヒョンだが、当の本人は眠ったまま。
「っ……やばいって、こう言う事?これ、ただの生殺し………っサユ離れ………」
テヒョンの焦りなど知らず寝息を立て、
眠る彼女
「っ……いいや、このままでいよう。」
そう呟くと彼女が気づいたのか、目を開ける。
慌てるテヒョンだったが
寝ぼけている、彼女は。
「テヒョン………オッパ………こまうぉっ……
えへへーっ…………チュっ」
何と、テヒョンの頬にキスをしたのだ。
「えっ!?……何で?!」
予想外の行動に顔を紅くするテヒョン
「?だって、…………ユリンオンニが感謝している人にはチュウをするの、当たり前だと……でも、何時もは恥ずかしくて出来ないから、暗いし怖いけど寝る時くらいはと……」
「サユ………それ、俺達以外にはしないでね……」
「?………わかりました…」
この時、テヒョンはさぞユリンを恨んだだろう。
いや、何教えてんだよ……ユリンヌナ……
そう彼は顔を手で隠すのだった。