第26章 天使な寝顔に
そして、次の日、テヒョンは放心状態になりながらリビングにやって来た。
因みに彼女はまだ、寝てるのだが。
起きれば、ナムジュンとソクジンがそこにはいた。
「あ、テヒョンおはよう…」
「おはよう…テヒョン!で?どうだった?」
ソクジンの質問に顔を真っ赤にしたテヒョン。
「え!?何があったのさ!?」
「昨日っ……サユにポッポされました。」
「え?どういう状況だ?」
動揺する2人にテヒョンは続ける。
「……なんか…ユリンヌナがあの子に変な事教えたみたいで………」
「変な事?…」
「なんか、感謝している人にはキスをするのは、当たり前だと……」
「え?!何時も感謝してるって言うけどされた事ないよ!?羨ましいんだけど!?ねぇ?ナムジュン!」
「ヒョン…落ち着いてください……なるほど、多分恥ずかしくて出来ないんですよ………」
「はい、ナムヒョンの言う通りサユが言ってたから、なので、俺達以外にはしちゃダメって言いました。」
「え!?テヒョンそれ、俺達にはしてくれるって事?」
「それは、それで不味い気が……」
すると、テヒョンはムスッとした顔でこう話す。
「だって、他の男にもしてるなら、嫌だって思ったんですもん……」
そして、この事件は全員に話す事になり、
全員が交代で彼女と寝る事になった。
一方、彼女にそれを教えた張本人は楽しげである。
「だから言ったでしょう?やばいって!!」
「やばいんじゃなくて、なんであんな事教えたの!?心臓持たなかったよ!?」
「あははっやっぱり、あの子まだ、やるの?寝る前のキス?」
「笑い事じゃないよ〜ユリンヌナ……」
「けど、よかったでしょ?因みに……あの子は世間知らずだから、色々教えてあげてね?」
「世間知らず?」
テヒョンが首を傾げれば、ユリンはニヤリと笑う。
「だから、言った事なら何でも、信じるからね?って話しよ……」
「それは、わかったけど、」
「わかってないわ……ファンに言われた事でも、受け止めてしまう部分があるから言ってるの……だから守ってね?ねぇ?皆……」
いつから聞いてたのか、壁側でゴンと音がした。
彼等が揃うとユリンは笑う。
「楽しみにしてるわよ……あなた達があの子をどう変えていくかね!」