第25章 彼女と宿舎と愛
テヒョンが彼女の部屋に入ったのを確認すると、
ユリンが真剣な顔で残りのメンバーを見る。
「?ユリンヌナ?」
全員が首を傾げれば、ユリンは愛おしそうに彼女の部屋を見た。
さぁ、言わなければ、
「皆は、あの子が、5年間地下室に閉じ込められていたのを知ってるわね?」
「……はい、知ってます。」
皆がユリンの問いに眉間に皺を寄せ応える。
何を今更、
だが、ユリンの話は彼等にとって重要な事だった。
「その上で知って置いて欲しいの、多分、もう、テヒョン君は部屋に行ったからわかると思うけれど……」
「何がですか?」
「あの子は独りじゃ寝れないの」
「え?」
「過去がフラッシュバックしたり、
してね……だからね、頼みに来たのよ……」
ユリンの頼みに全員が目を見開いた。