第25章 彼女と宿舎と愛
夜まですっかり、はしゃいだ彼等は彼女が寝てしまった事に気づくと、ジャンケンを始める。
「カイバイボ」
何故、ジャンケンをしているのか、それは、彼女を部屋に連れていく人を決めるためだ。
そして、勝ったのが………
「やったー!俺だあ!」
テヒョンだった。他の者が悔しがる中、
テヒョンが嬉しげに彼女をお姫様抱っこする。
「え、軽い〜」
思ったより軽い彼女にテヒョンが驚き声を漏らすと、
すかさずユリンが怒りの声をあげた。
「な!キム・テヒョン!!、あたりまえ、じゃない!!天使なんだから!?」
そう叫ぶユリンの顔は紅くどうやら、セジンが買ったお酒に酔っているようだ。
そんなユリンに呆れながら、
テヒョンはるんるんとした足取りで部屋に行く。
その後ろ姿にユリンが言った。
「覚悟した方がいいわ…天使の眠はやばいわよ……」