第25章 彼女と宿舎と愛
宿舎と彼女と愛と
皆が彼女を気になる中、
再びインターフォンがなり、
現れたのは、
ユリンとセジンだった。
「あら?みんなして、私の作品に釘付けのようね〜」
ニヤリと笑うユリンの顔に
彼等は思う。
やっぱり、アンタの仕業かと、
「やっぱり、ダメよね〜華を傍に置いちゃあ?」
「っ、いや、大丈夫ですよ……」
ユリンとの会話に慌てる彼等とため息を漏らすセジン。
「ユリン…あまり、苛めんなよ……
それより、お前ら、デビューおめでとう!あ、これサユの好きな奴とお前らには肉を買ってきた。」
セジンの言葉に顔を上げる彼等、
そして、ソクジンが持ってきた料理を全員で囲み。
それは、実に家族のようだった。
彼等は楽しく、彼女の胸も暖かい気持ちでいっぱいになる。
セジンとユリンはそれを見て、眉をさげた。
「やっぱり、少し、寂しいわよね……」
「ユリン…しょうがねぇよ…あいつを支えてやるのは、変わらないが、あいつは沢山の奴に愛されなければならないんだ。…」
「本当の親も兄弟もいないあいつにはきっとあいつらが必要なんだよ」
セジンの言葉に
ユリンは苦笑いを浮かべ話の中心の彼女を後ろから抱きしめる。
「だけど、絶対にこの子を苦しめたら………、いけないから、あの事、彼等に言うわ…」
ユリンの言うあの事とは…