第1章 夜這い
「……今度のお泊りでも何もなかったら私たちで夜這いでもしますか?」
「え、なんでそうなるの?」
「1人は怖いですが、皆さんも一緒だと思えばできそうだと思って!」
「夜這いするより襲われそうな気も…」
「でも、夜這いってどうすれば…?」
「おいろけ下着を着て迫るか、寝てる時に食べるかですね」
「そ、それ、ハードルが高いですよ!」
「では、今から買いに行きましょう!」
「えぇ!?」
「備えあれば憂いなしです!」
菜子さんはデザートを食べ終えると私とあやさんの手を握ってそのまま閉店間際のランジェリーショップに駆け込んだのでした。
それから約2か月くらい経った時、まさかあんな事態になるとは思いもしなかったのです。