第10章 ☆魔・女・覚・醒
『……………』
学校に来たのはいいけど…
あのサソリ座ゾディアーツの言った言葉が頭から離れない
ズキンッ…
『う…』
どこかでゾディアーツが現れた…
ズキンッ!!!!
『う…っ!!!』
《ふふふ…》
『!!』
目の前にサソリ座ゾディアーツが現れた
『あなた…』
《ここなら邪魔も入るまい…》
『…そうね…答えて…私の両親を殺したのは誰…!』
《それを答えて…お前はどうする…》
『決まってるでしょ…両親の仇をとる…!!』
《それが…この私でもか…?》
『!!…な…』
《私は君の両親を殺した…》
『!!』
涙が頬を流れた
《君に全ては教えられない…全てを思い出すのはまだ先だ…》
『意味わかんない…!!あんたが…なんで…!?』
《ふふっ…》
サソリ座ゾディアーツはの頭に手を置いた
ドクンッ…
ドクンッ!!
『!!』
家の中で逃げ回る2人
それを追いかける2人組
それは人間と怪物
そして殺されていく両親
母親らしき人が手を伸ばし、血のついた手で頬を撫でる
『嫌…』
《それが…真実だ…》
『嫌ぁぁぁぁぁぁぁ!!!!』
サソリ座ゾディアーツは消えた
『あ…!!嫌…!!』
《…》
『う…!!』
《…ごめんね…》
『嫌…!!嫌ぁぁぁぁぁ!!』
―――――
賢吾「…!!!」
『う…』
賢吾「!!」
『賢吾くん…』
賢吾「大丈夫か?気を失ってたぞ」
『!!いや!!』
賢吾「!?」
は自分の肩を握り締め震えていた
賢吾「…?何があった」
『はぁ…はぁ…』
賢吾「…?」
『私の…両親が…目の前で…殺されて…』
賢吾「!!お前…!!」
『血のついた…手で…私の頬を…!!』
賢吾「!!」
賢吾はを抱きしめた
賢吾「落ち着け…。大丈夫だ…」
『嫌…嫌だよ…!!』
賢吾「!」
『賢吾くん…』
賢吾「…?」
『私怖いよ…!!』
賢吾「…」
ギュッ…
賢吾「俺がいる…お前が辛い時は…俺が側にいる…」
『……うん……』