第2章 ☆青・春・変・身
授業を受ける気にならなくて中庭のベンチに座っていた
『はぁ…暇だなぁー…先生の授業受けてると頭痛いからついサボっちゃう……』
ズキン…ッ
『!!』
頭が…痛い…?
辺りを見回してみる
屋上の方を見ると…
『だれ…!?』
屋上には3人の人影が
知っているような気がする…でも知らない気もする…
『な…なんなの…?』
体がガタガタ震えていた
自分でも何でこうなっているのかわからない
怖い…とにかく怖い…
『助けて…!』
走ってその場から逃げた
『ハァ…ハァ…!!』
震える足で走れるだけ走った
ドンッ!!!
『きゃっ…』
賢吾「あ…悪い…」
『賢吾くん…っ』
ギュッ…
賢吾「…!?」
抱き着いたの肩はガタガタ震えていてた
賢吾は何も言わずに落ち着くまでを抱き締めた
―――――
『ごめんなさい…迷惑かけて…』
賢吾「いや…別にいい。でも…どうした?何かあったのか?」
『わかんないの…。自分でも…酷い頭痛がして…体がいきなり震え出して…』
賢吾「何か思い出したのか!?」
『え…?』
賢吾「いや…何でも…」
『?』
賢吾「何でもないんだ。気をつけて戻れよ」
『う、うん…』
賢吾は行ってしまった
は戻ろうとしたが、後ろから物音がして覗きに行った
「うぉぉぉぉ!!」
『?』
建物の側から誰かの声が聞こえる
チラッと建物の影から覗くとそこには
『弦太郎くんと…大文字先輩…?』
アメフト部キャプテンの大文字隼
キングと呼ばれている
何故かキングが助走をつけて如月にタックルしている
そしてユウキは掴まれて動けない状態だった
『何これ…』
タックルを受けるたびに如月はすごい勢いで飛んでいく
『大文字先輩!!何してるんですか!?』
「「「!!!」」」
ユウキ「ー!!」
隼「これはこれは姫…こんなところに何の用ですか?」
『何の用って…まぁたまたま歩いてただけだけど…一体何してるんですか!』
隼「姫がこんなところでお散歩ですか」
『質問に答えてください』
隼「…そんなわけないじゃないですか」
『!!』