第40章 ☆学・園・法・度
江本教授の計算が終わり、未来館の中を見て回っている
友子「宇宙飛行士って立って寝るんだ…大変そう…」
江本「いや別に立ってるわけじゃないんだよ。無重力状態だから。これで全然平気なんだよ」
ユウキ「うーわぁー!トイレ狭ぁい!…慣れなきゃねー?」
ユウキははやぶさくんに話しかける
江本「……………」
賢吾「あの…1つお伺いしたいことがあります」
江本「ん?何かな?」
賢吾「江本教授は…アストロスイッチをご存知ですか?」
江本「あぁ、君のお父さん、歌星博士が研究していた画期的なシステムだね。いや、神秘的と言うべきだろうか…」
賢吾「その父の研究を盗み…悪用している人たちがいます」
江本「え…?」
―――――
次の場所へ向かうため、歩き出した
江本「歌星は優秀な科学者だった。彼の才能を妬んでいた人間もいたに違いない。でもそれが誰なのかまではちょっと…」
賢吾「…そうですか…」
江本「すまんねぇ。お役に立てなくて」
賢吾「いや……あ…この話…我望理事長なら何かご存知でしょうか…!」
江本「我望か…。気を付けたまえ。彼は太陽のような男だ。迂闊に近づきすぎると焼け死ぬぞ」
賢吾「え…?」
江本「ふっ…例え話さ。我望は…自信家で気難しい。機嫌の悪い時に話しかけると大変だ」
賢吾「あ…そういう意味ですか」
江本「君のお父さん…歌星は地球だ。水のように溢れ出す無限の英知。何より…命の素晴らしさを知っていたからね」
ユウキ「じゃあ…先生は?」
江本「…月…かな。歌星の横で、我望の光を浴びて…薄ぼんやり輝く…月」
友子「(月…)」
『(この人…誰だっけ…小さい頃…会ったような…)』
ズキッ…!!
『うっ…』
賢吾「!!」
江本「…?」
ユウキ「もももしかしてゾディアーツ~!?」
『違う…みたい…!!…頭が…っ…』
江本「…ちゃん…?」
『え…っ…?』
賢吾「江本教授…を知ってるんですか…?」
江本「あ…まぁな…。それより…大丈夫か?」
『…はい…っ』
友子「大丈夫?」
友子はを支えて外に出た
特別授業も終わり、解散となった