第38章 ☆星・徒・選・抜
そんな22名はゼッケンを付け、移動した
ユウキ「おぉぉぉぉ~!すごい…!宇宙飛行士の日向さんだぁぁ!」
ユウキは一瞬失神した
日向「宇宙に行くために、必要な資質が5つあります。リーダーシップ、ストレスに対する耐性、場を和ませる力、緊急時の対応能力、そして覚悟」
弦太郎「覚悟…?」
日向「まずは、一次試験!閉鎖環境に、連続72時間!頑張ってください」
22名は2つのチームに分かれ、密室に入った
中は白く、テーブルとイスしかないシンプルな部屋だった
ユウキ「うわー!!」
弦太郎「おぉ…!」
友子「えぇー…!ここに3日間も…!?」
『大丈夫大丈夫!すぐだって!』
みんなは取り合えず着席
ユウキ「まっ…!牧瀬くん…!いたんだ…!」
流星「誰だ?」
友子「ズバリ…女の敵」
牧瀬「失敬な…!生まれ変わった僕の強い心を見せてあげるよ!」
エリーヌ「自己紹介は、課題しながらにしてよ」
エリーヌは部屋の隅にあった段ボールをテーブルに置いた
中には色紙が入っていた
エリーヌ「千羽鶴を折る。ノルマは一万羽」
ユウキ・弦太郎「一万…!!」
エリーヌ「まず、色分け。時間から逆算して、私がプランを決めるよ?OK?」
色紙を色分けし、みんなは鶴を折り始めた
弦太郎「よし!」
みんなは黙々と作業を続けた
―――30分経過―――
まだみんなは折り続けていた
―――10時間経過―――
少し眠くなった人がいるようだ
―――44時間経過―――
もう飽きてしまった人がほとんどで、エリーヌ、流星、だけが鶴を折っていた
―――70時間経過―――
エリーヌと以外は睡魔に襲われ、眠っていた
バンッ!
エリーヌ「みんな!!起きてよ!!」
『大丈夫だよ、あと少しで終わるし…』
エリーヌ「ダメ!!ばっかり折ってるじゃない!!ほら、起きて!!」
エリーヌはみんなを起こしに回る
《緊急事態、緊急事態》
部屋にサイレンが鳴り響いた