第38章 ☆星・徒・選・抜
みんなは携帯を開き、学校から配信された動画を見た
速水《今年もこの日が来たね。宇宙時代の人材育成という我望光明理事長の理念に基づき、宇宙飛行士になるための資質をテストする》
弦太郎「えぇっ!?宇宙飛行士になれんの!!?」
そう、今日は宇宙飛行士選抜試験の日
教室は騒ぎ出す
大杉「おい、校長の話をよく聞け!!」
速水《合格者は特別奨学生になれる》
賢吾「今年こそ合格してみせる…!」
弦太郎「あ…そうか、あいつもそれで…」
『あいつ?』
速水《宇宙飛行士の委員長たちが厳正なる審査にあたる。最初の学力試験だ》
大杉「よーし、時間は60分。始め!!」
弦太郎「しゃー!!いくぜ!!」
最初の試験は筆記試験
弦太郎はわからなくてもがいていた
―――――
そして筆記試験が終わり、しばらくして何人かが別室に呼び出された
ユウキと弦太郎は何か騒いでいる
『もう…静かにしなよ~…』
賢吾「野座間。お前も呼び出されたのか」
友子「うん。…見て…生徒会副会長の杉浦さんがいる…」
「あ、弦太郎!」
弦太郎「おぉっ!エリーヌ!」
テーブルには紙が
弦太郎「うわっ!!もしかして!!」
速水「そう。ここにいる22名が…予選合格者だ」
回りからは歓喜の声が
弦太郎「俺も合格!?マジかよ!よっしゃー!!」
速水「静かに!!如月くんと城島くんは…合格水準に達していなかった」
ユウキ・弦太郎「!!」
速水「だが最後の特別ボーナス問題に救われたんだ」
弦太郎「あぁ、それって、星のことっすか?」
杉浦「なんだい?星って」
ユウキ「うん、テスト用紙を、合わせて透かしたら…」
全てのテスト用紙を合わせて透かすと「星」という字が浮き出た
ユウキ・弦太郎「ねっ!」
速水「我望理事長の遊び心さ…。精々感謝しなさい」
弦太郎「はいっ!」
ユウキ「理事長…?理事長の問題に救われたー!?やったよロケットの神様ー!!」
バンッ!!
エリーヌ「弦太郎!!その子、君のダニ!?」
弦太郎「ダニじゃねぇ、ダーチ!フレンドだ!!」
エリーヌ「だったら、私、君のフレンドは嫌!そんなふざけた子」
ユウキ「えっ…」
エリーヌ「宇宙目指す資格ない」
ユウキ「なっ…何でー!?」