第32章 ☆昴・星・王・国
―――昴星高校―――
「おはようございます」
「おはようございます」
賢吾「大杉先生、やるときはやってくれるなぁ。校長に俺たちの体験通学を認めてもらうなんて」
「おはようございます!」
「おはようございます!」
他校の生徒だからか、昴星高校の生徒は弦太郎たちにあいさつをする
『いい学校だね』
流星「そうか…?」
ユウキ「うわぁー!宇宙研究部がある!!よし、後で行ってみよー!!」
流星「(この間の妙な雰囲気はどこへ行った…?)」
「流星くん!また戻ってきたのね」
弦太郎「流星…!こっちにちゃんと彼女が…!」
流星「違うよ。白川芽以さん、ただのクラスメイトだ」
芽以「…がっかりだなぁー!その発言。あ、これ、借りてた本」
流星「え…?本なんて貸してたっけ?」
芽以「…………」
芽以たちは何も言わずに去って行った
賢吾「さ、どこから調べる。朔田」
流星「君たちのおせっかいは逆に邪魔だ」
弦太郎「おっ!今のは本物のお前だな!それを待ってたぜ!」
賢吾「本物の…朔田…?」
弦太郎「二郎って奴のことを知って俺はわかった。自分を隠し続けてるコイツが本気を見せんのは、ダチのことだけだ。何でも受け止めるぜ流星!!お前のダチに関わることなら!」
流星「君なんかに受け止められるわけがない」
流星は校舎の中へ先に入って行った
―――――
賢吾「変わらないなあ山田。相変わらず本の虫か」
学校の中に入るり、まず山田竜守を探した
山田は相変わらず本を読んでいた
山田「…やぁみんな。体験通学に来るって…本当だったんだね」
流星「(コイツが…山田竜守…)」
5人は教室に入り、授業を受けた
「ワイ…イズメイドフロムグレイプス…ディス…」
賢吾「酷い発音だな…。如月といい勝負だ」
『まったくわかんない…』
教室がザワザワと騒ぎ出す
山田「先生!」
山田が手を挙げた
「な、何でしょう…王さ…山田くん!」
山田「母音Aの発音が違います。apple。それに…黒板の字にも5ヶ所間違いが」
「あ…ごめんなさい…!ごめんなさい!」
『何…?』