第25章 ☆英・雄・願・望
江口「…はい」
江口は女の子に風船を渡した
「ありがとう!!ヒーローさん!!」
女の子はユウキ
江口「え!?」
ユウキ「やったねー!おめでとー!」
ユウキの回りにみんなが集まった
流星・賢吾・美羽「『おめでとう!』」
隼・JK・友子「おめでとう!」
江口「え!?えぇぇぇぇぇ!?」
弦太郎「江口。お前はヒーローになる第一歩を踏み出せた」
江口「ヒーローになる第一歩…?」
弦太郎「お前に会わせたかったのは…俺の仲間たち。そして…ホントのお前だ」
江口「ホントの…僕…?」
隼「本当に心の底からヒーローが好きで」
JK「ほんの少し、勇気が出せた」
美羽「優しくて誠実な君よ」
賢吾「でも君は…それとは正反対のどす黒い心に支配されていた。ダークヒーローを生み出してしまった」
江口「え…?一体…何の話…」
弦太郎「江口。キッグナスは…お前だ!」
江口「!?…意味がわからない…」
賢吾「これを見ろ」
賢吾は映像を見せた
そこには1人で話をしている江口の姿が
江口「僕1人しか映ってない…。でも…どうして…!」
流星「君の中には君とキッグナス、2人の人格が同居しているんだ」
賢吾「スイッチのせいだ。君は誰かにスイッチをもらったはずだ」
『恐らく…その時から人格は2人に分離した…』
賢吾「悪の君が生まれ…その後は君の意思とは関係なく入れ替わって、キッグナスに変身した。君が必ずキッグナスの活躍現場に居合わせたのは、君が奴と同じ体の中にいたから。君は自分自身がやったことを、まるで他人のことのように見ていた」
江口「すべて…僕が…?何てことを…!」
弦太郎「大丈夫。もうお前は自分の弱さを乗り越えた。さぁ、スイッチを渡してくれ」
江口はポケットを触る
スイッチはポケットの中にしっかりと入っていた
《ラストワン》
江口「!!」