第25章 ☆英・雄・願・望
―――翌日―――
私たちはとある公園にいる
江口にある舞台を用意した
江口に親切な行動をとらせるために
JK「タマやぁ~…」
友子「タマぁ~…!」
JKはおじいさんの役、友子はおばあさんの役
タマというネコを探している
友子「おじいさーん…」
JK「タマやぁ~!出ておいで~!」
友子「誰か一緒に探してくれたらなぁ~…!」
その横を江口は黙って通り過ぎた
隼「excuse me…!」
隼は外国人役
隼「excuse me…!私困ッテマス…!」
江口は通り過ぎた
流星「おい彼女~!!遊ぼうぜ!!」
美羽「け…結構です…!!」
流星と賢吾はヤクザ役
と美羽は絡まれ役
賢吾「そう言うなよ!!俺いい店知ってっからさぁ!!ヒマだろ?どうせ」
『やめてください…!!』
賢吾「なぁ、いいだろ??」
美羽「ヒマじゃありません…!」
江口は通り過ぎた
『(まぁ…そんなすぐにやろうとしたって無理だよね…)』
そしてJKたちと合流し、江口の後をつけた
江口「どうして何もしないの?」
弦太郎「…お前こそ何でだ。ヒーローに憧れてるんだろ」
江口「…………」
「えぇぇぇん…!うぇぇぇぇん…!」
木の下で、うずくまって泣いてる女の子がいた
弦太郎「…さ、行こうぜ」
江口「……………」
江口は女の子を見つめていた
どうやら風船が木に引っ掛かったらしい
「うぇぇぇぇん!!えぇぇぇん!」
江口は女の子の方に歩き出し、木に登って風船を取った
弦太郎はそれを黙って見ていた