第23章 ☆馬・脚・一・蹴
『ん…』
目が覚めると白い天井
『あ…寝ちゃったんだ…』
手に暖かい感触
『けけけけ賢吾くん!?』
何がどうしてこうなった!?
何で私の隣に賢吾くんが!?
『あれ…???』
何にも思い出せない…
にしても…
『賢吾くんの寝顔…可愛い…』
サラサラの茶色の髪の毛を撫でた
『ずっと側にいてくれたんだ…』
何か嬉しいな…
賢吾「ん…」
『あ…起こしちゃった…?』
賢吾「俺も寝たのか…」
『うん。賢吾ずっと手…握ってくれたの?』
賢吾「え…」
賢吾は自分の手を見た
賢吾「あ、すまない…//」
『何で謝るの??すっごく嬉しかったよ?暖かくて…落ち着く…』
賢吾「…」
『あ…もうこんな時間だ…。ごめんね…私のせいで…』
賢吾「いや、のせいじゃない。すまないが先に帰っててくれないか?俺はラビットハッチに行ってから行く」
『うん。わかった。熱下がったと思うから…きっと平気』
賢吾「すまない。側にいると言ったのに…」
『え…?』
賢吾「覚えてないのか…?」
『…??』
賢吾「(熱で朦朧としてたからか…///)」
『賢吾くん…?』
賢吾「いや、何でもない…」
『???』
賢吾はラビットハッチに向かった
はベッドから降りて帰る準備をしていた
『あ…そういえば…』
ゾディアーツの犯人…わかったんだ…
行ってみようかな…
オリオン《お前また無茶する気か》
『オリオン…』
オリオン《ゾディアーツの反応がなかったわけがわかってないのか?》
『え…』
オリオン《お前の熱が全てを遮断している》
『遮断…?』
オリオン《お前の熱が、ゾディアーツの気配、スイッチのある方向を麻痺させてるんだ》
『そんな…』
オリオン《言ったろ。お前は普通の人間じゃない。だからちょっとした不調が面倒なことになる》
『そっか…』
オリオン《(そう…普通の人間ではない…お前は…)》
『行ってみようかな…。鬼島くんのところ…』
オリオン《少しなら力は戻ってる。好きにしろ》
『それって行けって意味??』
オリオン《さぁな》
『ふふっ…』