第20章 ☆鋼・竜・無・双
パァン!!!
『きゃっ…』
賢吾「…陸上部のピストルの音だ」
『何だ…びっくりしたぁ…』
賢吾「あれは…井川留美…?」
『知り合い?』
賢吾「あぁ…」
「部長のひよっ子もいいザマね」
「レギュラーもらったな。悪いけど」
『酷い…』
留美「はぁ…はぁ…はぁ…」
賢吾「どうした井川!!らしくない」
賢吾は留美の元に歩き出した
留美「賢吾くん。久しぶり」
賢吾「また背が伸びたな」
留美「……うん…」
賢吾「そうか。お前の不調の原因がわかった」
留美「何…?何がわかったの?よかったら教えて!」
話の邪魔をしないため、は別な方向へ歩き出した
オリオン《いいのか?賢吾についてなくて》
『賢吾くんだって子供じゃないんだし…何かいい感じだったし?』
オリオン《自分が鈍いくせに人には敏感なんだな…》
『何が?』
オリオン《何でもない》
ズキッ…!!
『ゾディアーツ…!!』
オリオン《近い…!!構えろ!!》
『どこ…!』
ドォォォォォォン!!!!!
『きゃあああっ!!!』
オリオン《反応が遅れた…っ》
背後で爆発が起きた
『…っ…!!』
オリオン《!!》
『う…っ』
肩から血が流れ出した
車は炎上し、いつまた爆発があるかわからない
『どこ…っ…!』
オリオン《!!無茶だ!!》
『みんなが来る前に…早く…っ…見つけなきゃ…!!ハウンド!!』
ハウンドの力で鎖を出す
オリオン《片手じゃ無理だ!!》
『いた…!!』
煙の中に影を見つけた
オリオン《やめろ!!》
『ハウンド!!捕まえるよ!!』
片手で鎖をゾディアーツに向けて投げた
『よし…かかった…!』
グイッ!!!
鎖が逆に引っ張られる
『何て力…!!!』
ガッ!!!!
怪我をしている方の腕を掴まれた
『い…っ…あぁっ…!!』
オリオン《!!》
ゾディアーツはの腕を掴んで引き摺りながら歩き出した
呻き声が辺りに響く
は引き摺られながらもがいていた
『はぁ…はぁ…はぁ…っ』
オリオン《!!俺をこのゾディアーツの手に向かって放て!!》
『オリ…オ、ン…っ』