【降谷零】意地悪すぎだよ!降谷さんっ!!~翻弄しすぎの上司~
第18章 ギフト
そして出発から5日目…少し早いが仕事という名の暗殺が今回の分はすべて済んだとジンから連絡があった。バーボンとしての情報収集も全て終わり、少し早いが帰国に着く事になった。
「ベルモット、あなたはどうします?」
「私はこちの友人に会ってから帰るわ。」
「そうですか。それでは僕は先に失礼させて頂きます。」
「えぇ。ジンたちも今度は別に飛ぶって言ってたから。少しは日本を満喫できそうね」
「そうですかね…」
そうして空港に向かい、『バーボン』から『降谷』に戻って日本へと戻る。やっと日本に戻れるとあって、ゆったりとしていた。もちろん、ほとんどベルモットと行動を共にしていた為、居た国での土産は無かった。その為、羽田で何か見よう…そう考えていた。
―――――・・・…
到着した頃には日本は18時を回っていた。今から何かを見て、それから向かおうか…ここから車で東京駅までおよそ20分、そこから署までと換算しても…1時間あれば余程つくだろう…そう考えながらも口元は緩み、土産を選んでいた。
「これなら食べれるだろう…」
そういい、キャラメルサンドを2つ買った。長期の休みをもらったポアロ用と、雅と風見に…
そうして預けてある車に乗り込み、そのまま署に向かった降谷。署内に入る訳でもない為服装も何もかもそのままだった。
「まだいるな…」
雅の車を確認した降谷はそのまま待つ事にした。20時少し回った頃、雅は駐車場に降りてきた。それを見て車を降りる降谷。
「お疲れ!」
「…ふぇ?」
突如声をかけられた雅はピタリと足が止まる。声の方を見るとそこには降谷が居た。思わず駆け寄った雅。
「どうして?まだ帰って来ないはずじゃ…」
「案外早くに終わった。其れよりももっと帰ってきてほしくなかった?」
「そんな事ない…!風見さんには?」
「言ってない。帰ったら真っ先に会いに来てっていったのどこの誰だ」
「……ッッ」
「乗って?」
「でも…」
「いいから」
そう言って降谷は雅を助手席に乗せて車を出した。
「夕飯は?」
「おにぎり!!2個食べました!!」
「体に悪いな…」
「でも食べないよりは…」
「そうだが…」
話しながらも降谷の車は自宅に着いた。