【降谷零】意地悪すぎだよ!降谷さんっ!!~翻弄しすぎの上司~
第16章 『パンケーキCP』
一方降谷は風見と一緒に居た。
「今日は雅 、ちゃんと休んでますかね…」
「まぁ、ずっと詰め過ぎてたからな。と言っても半休だから…・・?」
「どうしました?」
ラインが到着した音を聞いて降谷は携帯を見る。きっとこんなランチ!といったような内容なのだろう。そう思っていた矢先だ。表情が一変した。
「言ってる傍から………風見。」
「はい?」
「機捜、出せるか?」
「どうかしたんですか?…まさか成瀬事件に…」
「あぁ、そのまさかだ。」
そうして見せる。
「88…『早く』?しかし場所が特定できない…」
「パンケーキ…パンケーキ……?」
「とりあえず機捜出します。」
「あぁ。」
「また何かありましたらすぐにご連絡頂ければ動きます。」
「そうしてくれ…」
そうして風見は機動捜査隊を出す手配をする。その間に降谷はネットで雅の送っていた情報を元に調べていた。
「(僕が絶対見つける…パンケーキ…パンケーキでCP?…)なんでヒットしないんだ!!…CPって…何なんだ?」
苛立ちもふと一瞬表に出るものの、1つ深呼吸をする降谷。
「落ち着け…焦っても結果は出ない…そうだな…」
そうして調べていく。ラインで雅が行ってみたいと言っていた所。確かあったはずだ。そう思い検索をしてみる。それでもなかなか見つからない。店舗名じゃないのか…?色々と模索する中で1つのメッセージに目が留まる。
『ねぇ!クリーム・ポップ・アイランドっていうパンケーキ屋さん!!ふわっふわなんだって!!』
「クリーム…ポップ…cream・pop……そうか!!!」
そうして店舗検索を始める栖谷。やはりこの店舗名であればヒットした。
「……風見、聞こえるか?」
『はい降谷さん。機捜もう準備OKです。』
「今からすぐに新宿の3丁目にある、クリーム・ポップ・アイランドに向かってくれ」
『く…クリーム?』
「クリーム・ポップ・アイランド!ここに間違いない筈だ。僕も向かう」
『解りました!』
そうして携帯からインカムに付け替えると愛車に乗り込み降谷は雅が居るであろうその店舗を目指した。