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【降谷零】意地悪すぎだよ!降谷さんっ!!~翻弄しすぎの上司~

第16章 『パンケーキCP』  


久し振りにたまの半休が貰えた雅。嬉しそうにランチをしていた。誰かと一緒という訳でもない。それでものんびりと久し振りに過ごす時間はありがたかった。一番奥に通された雅は嬉しそうにメニュー表を見ていた。

「どれにしようかなぁ…」

ふわふわで有名なパンケーキのお店。スイーツ系から食事系まで色々な種類がある。どうしてもメニュー表を行ったり来たりさせてしまっている雅。それでもさすがにランチで来て甘い物…というには抵抗があった為、ソーセージ等も乗ったランチプレートをたのむ事にした。

「どんなかなぁ…でもきっと降矢さんの作る方のがおいしいと思うけど…フフ」

そう呟きながらも頼んだパンケーキのランチプレートが来るのを待っていた。そんな時だ…入口付近で女性の悲鳴が聞こえた。


キャァァ―――――!!!!


『大人しくしろ!!黙れ!!』
『おぉっと!!お前らも大人しくしてくれよぅ?痛い目に遭いたくなかったらな…』

そう言いながらも男連れが2人入ってくる。辺りは騒然となりはじめた。入口付近で逃げようとする女性を店の外に出さぬように捕まえたりと犯人たちは奥に来るのに手間取っていた。

(ちょっと…勘弁…)

そう思いながらも雅は早々に携帯から降谷にラインを入れる。

『SOS 889 マル秘男2 被20 パンケーキCP』

犯人に悟られる前にそこまで入れると雅は降谷に送信した。手荷物を回収され、立てこもりを始める。非常ボタンを押そうとする店員には銃口を向けている。

「ナメたマネすんじゃねぇよ?痛い目に遭いたくないならな?」
「…は……はぃ…」
「はは!!これ、偽物だと思っているか?」
「いえ…そんな事は…!!」

そういうと犯人の1人は床に向かって1発発砲した。

パァン!!!

その後には独特の薬莢の香りと女子供の悲鳴が混じり合う…

そうして雅の所にも来て全員手を縛り、荷物は明らかに遠く離された所におかれていた。

(読めただろうか…既読までは確認できなかった…)

そう思いながらも雅もまた、されるままにいた。犯人を刺激しない様に、被害を最小限にするために…

降谷と風見を信じ、きっと大丈夫と言い聞かせながらも状況を確認していた。
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