【降谷零】意地悪すぎだよ!降谷さんっ!!~翻弄しすぎの上司~
第13章 初デート
しかし、どこで組織の連中が居るか解らない。そう考えていた降谷の顔を見て、雅は手を引いた。
「ね?場所変えよ?」
「雅…」
「行こ?」
「悪い…」
そう言って2人は米花水族館を後にした。車を出して直に降谷は雅に謝っていた。
「本当にごめん」
「いいよ。ペンギンさん見れたし!その他にもいっぱいお魚見れたもん!嬉しかったよ?」
「ほか、どこ行こうか」
「どっかでお昼食べようよ!!」
「そうだな」
そうして2人は近くのお店を探す。しかし、さすがは水族館の近く。ショッピングモール内か、ファミレスだった。
「何が食べたい?」
「んー…そうだなぁ…この際ファミレスとかでもいいよ?」
「それはなぁ…」
「だめ?」
「いや、僕は良いけどデートでそう言うのこだわるの女性の方だろ?」
「私は一緒に誰と、どれだけおいしく楽しく食べれるかなだけだよ?」
「…君らしいね」
そうして2人揃ってファミレスに入った。テーブル席に着いて注文する。
「本当に良かったのか?」
「うん!久し振りに入るけど…」
「夕飯は何か食べたいのあるか?」
「……まだ…わかんない…」
「そうか…」
「それより、降谷さんに聞きたい事あって…」
「なんだ?」
「なんで今日だったんですか?」
「何がだ?」
「その…誘ってくれたの…」
「クス…ある意味運命的な日だったからね…」
「運命…?」
「まぁ忙しすぎて覚えてない…か」
「…??」
「2年前の今日、君が僕らの所に来た日だ」
「…ぁ!!!」
「思い出したか?」
「はい!あの時すっごい風見さん怖い人って思ってた。」
「クスクス、初めは本当に出来るのかと思っていたけど…」
「私もです。何で私がって思ってましたし…」
「クス。でも今では僕の左腕だ。」
「右腕は風見さん?」
「そうだな…ハハ」
そう話しながらも今まであった事を話しながらも食事を楽しんだ。
その後海沿いを少しドライブして、公園を言うには広い敷地を持つ場所の駐車場にトイレ休憩兼ねて一旦入る。夕暮れも近付いてきた時だ。
「18時か…夕飯には早いか?」
「私は大丈夫ですけど…」
「んーそうだなぁ…」
「あの…私…」
「ん?」
「その…」
言葉に詰まる雅の言葉をじっと待つ降谷。