【降谷零】意地悪すぎだよ!降谷さんっ!!~翻弄しすぎの上司~
第12章 遊園地
「君は…相変わらず変な掛け方をする…」
「だって…すみません…」
「鍵、外せ。この状態ならすぐに起きる事は無い。向こうまで運ぶぞ」
「はい。」
そうして鍵を外した後に風見が運ぶ。柱に2人其々の手を括り付けて犯人の携帯で電話を掛ける。
「もしもし。トロピカルランド内、最北の関係者入口付近で不審者発見。至急応援願う」
そのまま放置をして降谷は皆の元へ、風見と雅もまた早々にその場を後にした。
それから時期に雅の携帯にラインが入った。
『今日は良くやった。お疲れ様。』
と…余り外での確保に携わる事のない雅への最大のねぎらいだった。
そうしながらも、せっかくだからと風見と雅は一緒になってはしゃぎ、息抜きにとはしゃいでいる。
「ジェットコースターでも乗るか?」
「いやぁ!!それだけは…」
「吐く?」
「それはないですけど…」
「ならたまには付き合え。」
「え…本気…ですか?」
「あぁ!」
キラキラとした目で風見は並ぶ。その少し離れた所で安室たちも並んでいた。
同じ列車になっている事に気付かない風見と雅。ちょうど前から3列目に座る風見と雅。2列開けてその後ろに座る安室と梓。
ピ――――ッッ
合図と同時にゆっくりと走り出すジェットコースター。カンカンカン…とゆっくりと上がって行く。その時に不意に雅は風見の腕をキュッと掴んだ。
「…ッッ」
…――――カンッッ
次の瞬間、サーっとその列車はレールに沿って流れ落ちていく。クルンと勢いに任せて回るコースター…安全用のガードを握りしめる雅と楽しんでいる風見。幸か不幸か、そのコースターに乗っている中でどうやら大の苦手だったのは雅だけだったらしく、楽しそうな声が響いていた。
「………ッッゥゥ…」
「お疲れ様でーす!!」
およそ5分のそのスピードの波から解放された時、足が少し震えていた雅。ゆっくりと降りると風見はベンチに座り謝っていた。
「そんなに苦手だったとは…」
「久しぶりに乗り過ぎてです…気にしないでください…」
「いや…少し休憩していたら戻るか?」
「はい…ちょっと座ってたら…」
そんな時だ。梓やコナンたちがやってきた。