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【降谷零】意地悪すぎだよ!降谷さんっ!!~翻弄しすぎの上司~

第11章 名前呼び


あれから2日経ち、無事に犯人の確保にも至った。そのお祝いと功労をねぎらって、3人で食事に繰り出していた。

「今回は風見の手柄だな。」
「いえ…そんな…」
「謙遜するな。たまには成瀬の様に褒められたら全身で喜びを表現してもいいんだぞ?」
「そうですよ!風見さん!すごい!!」
「そんなにおだてるな…でも…ありがとうございます。」

嬉しそうに話をしながら嬉しそうに食事を進める。

「焼き鳥おいしい!」
「というか、風見の功労なのに何で成瀬が行き場を決めたんだ?」
「だって、風見さんも焼き鳥食べたいって…」
「自分の欲望を風見に押し付けるな」
「いえ、良いんですよ。自分もちょうど肉食べたいなぁって思っていたので。」
「ほら!ほらぁ!!」
「多分風見のいう肉は違うと思うが…」

そう呟きながらもあれこれと食べていく2人を見て降谷も嬉しくなっていた。

無事にベルモットへの仕事の受け渡しも出来た…犯人を捕らえる事も出来た…これ以上ない食事だった。
そんな時だ。降谷の携帯に着信が入る。

「もしもし?」
『あ…もしもし?安室さん?梓です!』
「はい。どうしたんですか?こんな時間に」
『すみません、急に。明日なんですけど、こっちこれそうですか?』
「えぇ。明日は行きますよ?大丈夫です」
『…なんか…後ろ騒がしいですね…忙しかったですか?』
「いえ…ちょっと待ってください?」

そういい一旦席を外して外に出ると会話を続けた。そんな降谷を見て雅は風見に話し出した。

「風見さん…」
「なんだ?」
「どうしたら名前で呼ぶことが出来るんでしょうか…」
「は?何の話だ…」
「実は…私は降谷さんに名前で呼んでほしかったんです。でもそれ伝えてから降谷さん時々ですけど名前で呼んでくれるようになったんです。」
「良かったな」
「でも…男の人って…名前で呼ばれるの嬉しくないかも知れないし…なかなかいざとなると名前で呼べないし…」
「名前で呼んでいいか聞いてみたらどうだ?」
「聞けませんよ!ドン引きされます!!」
「何がドン引きだ?」
「ふ…るやさん!!」
「なんだ?何の話だ?」
「ドンって押したら引いてみるのもいいんじゃないって?」
「何を押すんだ。」
「いや…その…」
「ん?」

鶏肉を頬張りながらも降谷は2人の顔を見比べた。
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