• テキストサイズ

【降谷零】意地悪すぎだよ!降谷さんっ!!~翻弄しすぎの上司~

第10章 情けない…


そうして署に着いた2人を見て風見は驚いた。

「成瀬…なんでお前…」
「僕が連れてきた。うちの前にいたからね」
「…あれほど帰れと言っただろう…」
「何があったかはまた後で聞く。状況は、風見」
「はい。実は…」

そういって広げる資料。その中にはやはり風見の見つけ、睨んだ通りの情報があった。

「間違いない。それでこの男は…」
「今日、109の近くでビルから飛び降りたものの、意識不明の重体です。死には至っていません。」
「そうか…この男を監視しつつ、明後日…だな…」
「そうなります。」
「(明後日…ベルモットとの約束がある…何とかなるか…)」
「降谷さん?どうされました?」
「いや、なんでもない…ケホ…」
「風邪…ですか?」
「気にするほどでもない…」
「すみません、そんな状況と知らずに。」
「いや、早くに教えてくれたおかげで手が打てる。ありがとう。風見…」
「いえ…ッッ!!」

明らかに照れた様子の風見を見て降谷はニコリと笑って居た。そしてそれを読み、USBに落とし込み3人はそれぞれバラバラに帰って行った。その帰路の途中で降谷はバーボンとしての仕事を入れ込んでいく。白手袋を填め、とある事務所に侵入し、一直線にパソコンルームへと向かう。ノートパソコンを使い。専用USBを挿し入れ情報を吸い取って行く。それを保存して実質5分の仕事だった。跡が残らぬ様、足が付かない様細心の注意を払う。インカムを付けてベルモットに連絡を取った。

『Hi?バーボン』
「先程の仕事。完了しました。2日後と言われたのですが、その日、野暮用が入ってしまいましてね…明日。お渡しいたします。」
『意外と急ね。』
「あなたには負けますが」
『いいわ、ありがとう。それより、バーボン…』
「なんでしょうか?」
『あの話、もし乗り気になったらいつでも声かけて頂戴?』
「あの話…と言いますと…もしかしてマンハッタン行の件ですか?」
『えぇ、もちろん』
「ですから…まだ僕にはその役には適応していないので…」
『出来ない訳、じゃないわよね?』
「そりゃ僕も男ですから。」
『それなら安心したわ。じゃぁまた、明日。そうね、ちょうどいいからジンに会う前に貰っておこうかしら…』
「19時頃…ですか?」
『そうね。場所は今日と同じ所でいいかしら?』
「了解。」

そうして電話は切れた。
/ 155ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp