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【降谷零】意地悪すぎだよ!降谷さんっ!!~翻弄しすぎの上司~

第4章 何で泣く?!


「もう一度聞く。最近僕を避けているように感じるが、それは僕の思い過ごしか?」
「…あの…」
「質問に答えてもらう。」
「…それは…(避けてない訳でもない…だけど…どう接していいか…)]
「成瀬、聞きたい事があるなら聞いてこい。それにそんな思いつめたような顔をしてなんでもないが通じるような男だと思っているか?」
「…いえ…」
「はっきり言え。」
「………・・んです」
「ん?」
「なんか嫌なんです。無性に…もやもやして…気持ち悪くて…!!」
「僕が気持ち悪いと?」
「違うんです…私自身が…もぉ……こうやってうまくも言えない…ぃ」


(こんな気持ち…初めてで…もぉ…わかんないよ……)


そんな雅と距離を縮めて、降谷は問うた。

「僕はね…成瀬や風見のことは1番見てきている。そう自負している。君や風見が僕を慕ってくれるように、僕も君たち2人を大切にしたい…本気でそう思っている。」
「…降谷さん」
「だから…という訳ではないが…僕の背中を押してくれている君に倒れられては困るんだ。」

そんな時だ。降谷の携帯が鳴った。

「もしもし?…あぁ、梓さん。えぇ、そうですか。それなら大丈夫です。何時…あ、はい。…良いですよ。解りました。」

そうして電話は切れた。ふぅ…とため息を吐いた降谷。背中を向けて話していた降谷が通話を終わらせて時期に振り返るのを待たずして雅はトンっと凭れた。

「成瀬?……どうした?」
「…ほんの少しでいいんです。…」
「どうし『こっち向いたら怒りますよ?』」

降谷の言葉を最後まで聞かずに雅は降谷の背中に顔を埋めた。そんな雅のきゅっと握りしめる手を取り降谷は正面から抱き締めた。

「降…ッ!!」
「黙ってろ…」
(…ッ!大丈夫って…それに……梓さんって…)
「…成瀬…」

その降谷の言葉を聞いた途端に雅はとんっと体を押し戻した。

自分でも何でか解らないのに…
どうしてこんな風に…こんな行動にでたのか…解らない…

しかし、俯く雅の眼には涙が溜まっていた。
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